「表示価格から、あと3,000円なんとかなりませんか?」
「うーん……厳しいですね。少々お待ちください。上司に確認してきますね💦」
家電量販店でよく見るこの光景。
店員さんがバックヤードに消えている間、あなたは「無理を言って申し訳ないな」「嫌な顔されたかな」とドキドキしていませんか?🤔
その「罪悪感」、完全にプロの手のひらの上です。
こんにちは、ピヨブログです🐥
私は普段、営業部長として「いかに利益(粗利)を残して売るか」を考えている「売る側(矛)」の人間です。
だからこそ断言できます。
あの「上司に確認」は、多くの場合ただの演出(パフォーマンス)です。
今回は、私たち営業サイドが絶対に知られたくない「家電の利益率(原価)」という裏事情を暴露し、論理的に限界価格を逆算する「最強の防御策(盾)」を伝授します🛡️✨

【暴露】敵のHP(利益率)は「約28%」だ! 📉
まず、戦う相手の体力(原価)を知らなければ、交渉はただの「お願い」になってしまいます。
大手家電量販店(Y社やB社など)の決算資料を分析すると、売上総利益率(粗利率)の平均は、ずばり「約25〜30%」です。
つまり、10万円の商品が店頭に並んでいる時、店側の仕入れ値(原価)は約7万2,000円。
残りの「2万8,000円」が、彼らが使える「値引きの原資」兼「利益」になります💰
🧠 営業部長の「脳内計算式」
私たちが商品を売る時、頭の中ではこんな計算をしています。
- 😄 値引き0%(定価):
店は大儲け。一番ありがたい「神様」のようなお客様。 - 🙂 値引き10%:
まだまだ余裕。想定の範囲内(ポイント還元と同等)。 - 😓 値引き18%:
ギリギリの攻防ライン。これ以上引くと「上司の承認」が本当に必要になる壁。 - 😱 値引き20%超:
赤字リスク。店舗の家賃・人件費が出なくなるので「お帰りください」レベル。
この構造を知っていれば、無理な要求(半額にして!など)で時間を無駄にすることなく、「通るか通らないかのギリギリ」をピンポイントで攻めることができます。
スマホで10秒!限界価格を出す「魔法の係数」 📱
では、具体的に「いくら」と言えばいいのか?
売り場についたら、スマホの電卓を出してください。
表示価格(税込)に、以下の「魔法の係数」を掛けるだけで、プロが冷や汗をかく「理論上の限界値」が出せます。

① 白物家電(冷蔵庫・洗濯機)➡ 係数「0.82」
【計算式】表示価格 × 0.82(18% OFF)
冷蔵庫や洗濯機は、メーカーからの販売奨励金も多く、利益率が高めの商品です。
約18%引きまでは理論上「黒字」を維持できるライン。
(例)20万円の冷蔵庫 × 0.82 = 16万4,000円
まずはこの金額を提示し、渋られたら「0.85(15%引き)」で手を打つのが、お互いに傷つかない黄金ルートです🏆
② 黒物家電(テレビ・カメラ)➡ 係数「0.9」
【計算式】表示価格 × 0.9(10% OFF)
テレビなどのAV機器は価格競争が激しく、利益率が落ちています。
10%引きが攻防の目安。これ以上安く買いたいなら、「型落ち品」や「展示品」を狙うしかありません。
③ 聖域(Apple・ゲーム・PC)➡ 係数「1.0」
【計算式】値引き不可(ポイント・オマケ狙い)
MacBookやiPad、Switchなどのゲーム機。ここは原価率が95%〜98%の世界です。
店員に値引きを迫っても「本部の方針で無理なんです」と即答されるだけ。
ここで粘るのは時間の無駄なので、素直にポイント還元アップや、後述するアクセサリーのオマケ交渉に切り替えましょう。
店員が「バックヤード」に消える本当の理由 🎭
さて、敵のHP(利益率)を逆算できるようになった今、あの「バックヤードへの失踪」の意味が変わって見えませんか?
彼らが裏に行く理由。
それは本当に許可を取っている場合もありますが、多くは「あなたのために汗をかいた」という事実を作りたいから(返報性の原理)です。

「係数0.82」で計算した金額なら、彼らの利益はまだ確保されています。
しかし、即答で「いいですよ!」と言うと、お客さんは「え? まだ安くいけた?」と疑いますよね。
だからこそ、
「裏で店長に頭を下げて、特別にこの価格(あなたの提示額)を通しました! 私、頑張りました!」
という演出が必要なのです。
本当は、トイレでSNSをチェックして時間を潰しているだけかもしれません🔥
【盾の構え】感情を捨てて「数字」で返す
戻ってきた店員が「特別にOK出ました!」とドヤ顔をしてきても、絶対に「すみません、ありがとうございます!」と感謝しすぎてはいけません🙅♂️
あなたは既に「原価の構造」を知っています。
あくまで冷静に、こう返してください。
「ありがとうございます。(やっぱり原価割れまではいかない範囲だったな)じゃあ、その価格で買います」
この「中身を知っている余裕」こそが、カモにされないための最大の防御です。
最強の裏技:アクセサリーで「利益の壁」を突破せよ 🔌
もし、本命の商品(テレビやPC)で値引き限界と言われたら……。
ここで諦めるのは素人です。
実は、本体の利益が薄い分、「アクセサリー類」で利益を稼ぐ構造になっています。
HDMIケーブル、SDカード、スマホケース、保護フィルム。
これらは原価が非常に安く、利益率50%〜80%なんてこともザラにあります😲

【盾の反撃】合わせ技一本!
「本体の値引きが無理なら、このHDMIケーブル(3,000円相当)をオマケしてくれませんか?」
これ、営業マンにとっては現金を値引くより、めちゃくちゃ痛手が少ないんです。
原価数百円の在庫を渡すだけで成約になるなら、喜んで渡します。
「値引き不可の商品(Apple製品など)を買うときは、アクセサリーをねだる」
これがプロが使う裏技です✨
休日の交渉バトルに疲れたパパ・ママへ 🍵
ここまで、家電量販店の「原価構造」と「逆算テクニック」をお伝えしました。
- 白物家電は「×0.82」を狙え。
- 黒物家電は「×0.9」が限界。
- Appleは「オマケ」狙い。
……とはいえ、正直に言います。
休日の混雑した店内で、店員の顔色を伺いながら、電卓を叩くのって、めちゃくちゃ疲れませんか?(笑)

営業部長の私でさえ、プライベートでまで心理戦をしたくない時は、素直に「ネット通販」を使います💻
人件費も店舗家賃も乗っていないネット価格は、最初から「量販店の限界値引き価格(係数0.85付近)」になっていることが多いからです。
特にAmazonのタイムセールや楽天スーパーDEALは、店員と戦わずして「勝利条件」を満たせるボーナスステージです。
もし、店員とのバトルで休日を潰したくないなら、まずはスマホで「今の正解(最安値)」をチェックしてみてください。
浮いた時間と体力で、子供と遊ぶほうがよっぽど「有意義な休日」になりますからね😊
🔥 交渉不要!今すぐ「限界価格」を見る 🔥
※特に「大型テレビ」や「洗濯機」は、配送設置込みでもネットの方が安いケースが増えています。
買う前に一度チェックしないと、数万円損するかもしれません…💸
まとめ:知識という「盾」を持とう 📚
敵(営業マン)の手の内を知れば、無駄な交渉で消耗することはなくなります。
「ここは引ける」「ここは無理」という相場観を持って、賢く買い物そのものを楽しんでくださいね!
最後に、私が交渉術を学ぶために読んだ中で、最も実用的だった一冊を紹介しておきます。
家電だけでなく、人生のあらゆる場面で「損しない」ための必読書です👇
■ ごあいさつ
こんにちは!「ピヨブログ」管理人のピヨ部長です。
このブログは、「最強の矛(売る力)」と「最強の盾(守る力)」の両方を手に入れるための、営業心理学メディアです。
私は20年以上、リフォーム業界の最前線で「売る側」の人間として生きてきました。 営業部長として、心理学や行動経済学を駆使し、顧客の心を動かす「プロの手口」を熟知しています。
しかし、ある時ふと思いました。 「この強力な心理テクニックを、もし客側が知っていたら?」
このブログでは、現役営業部長である私が、あえて業界の裏側やセールスの手口を**「暴露」**します。
営業マンの方へ: 根性論ではない、科学的に「売れる技術(矛)」を。
一般の方へ: プロの営業トークを見抜き、損をしないための「防衛術(盾)」を。
攻めと守り。この矛盾する二つの武器を使いこなし、あなたの仕事と暮らしを「整える」お手伝いをします。
■ 経歴・実績
現役 営業部長(リフォーム業界歴20年) 数十名の部下を束ね、部門売上6億円を達成。 現在はプレイングマネージャーとして、AI・心理学を活用した「再現性のある営業教育」に従事。
「負」からの逆転 近畿大学 理工学部卒。実家の工務店が多額の借金を抱えて廃業するという原体験を持つ。 「守る知識」がないと搾取される怖さを痛感し、自身の家計防衛と資産形成(親の借金完済→戸建て購入)を達成。
プライベート 40歳、2児(5歳・3歳)の父。 趣味はアガベ・レオパ・3Dプリンター。合理的かつ効率的なライフハックを好む。
■ このブログで発信していること
このブログは、大きく分けて2つの視点で構成されています。
【売る力】営業マン・フリーランス向け
悪用厳禁の営業心理学: 顧客が無意識に「YES」と言ってしまう心理トリガーの解説。
現場の実践トーク: 机上の空論ではない、今日から使えるクロージング技術。
AI×効率化: 忙しい営業職が、AIを使って定時に帰るための仕事術。
【守る力】すべての消費者・パパママ向け
損しない購買心理学: 家電・車・住宅…高額商材の値引き交渉術。
プロの手口の裏読み: 営業マンの「笑顔」や「提案」の裏にある意図を暴露。
騙されないための防衛策: 悪質な契約や、不要なオプションを断るための鉄壁のフレーズ。
■ メッセージ
営業の世界には「知っている側」と「知らない側」の間に、大きな情報の格差があります。
私はその「境界線」に立ちます。
営業マンには「武器」を配り、成果を出して自信を持ってほしい。 そして消費者には「盾」を配り、納得のいく賢い買い物をしてほしい。
「売る力」を知れば、仕事が楽しくなる。 「守る力」を知れば、人生が豊かになる。
ピヨブログを通じて、あなたがこの両方の力を手に入れ、賢くしたたかに生き抜くきっかけになれば嬉しいです。



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